Matin 0-17 1933年製 Honduras Mahogany Body&Neck /Jacaranda FB&Bridge
Matin 0-17 1933年製 Honduras Mahogany Body&Neck /Jacaranda FB&Bridge w/PU "NO-Head Logo & First 14F Joint"
1933年までのノーヘッドデカール、カタログ掲載は1934年からとなる14Fジョイント仕様。過度期の希少スペックを持ったオールマホガニーボディの0-17モデル。アクティブPU搭載の実戦的な一本が入荷致しました。
1833年からと約2世紀近くにも渡る永い歴史を持ち、様々なアコースティックギターブランドの中でも群を抜いてトップに君臨するMartin社。その極上のマーティンサウンドに魅せられたミュージシャンは数知れず、非常に高い人気はもはや不動のものとなっております。1850年に工場を拡大し、1852年にはボディサイズの標準化を行います。最も大きなサイズを”1”、最も小さなサイズを”3”と設定し1854年には最大を”0”、最小を”5”とラインナップを広げます。その後は最大サイズの”0”よりも大きなモデルとして”00”、”000”、”OM”、”D”、”J”が発表されていきます。
当時のMartinのモデル名は、ボディサイズとスタイルによって表記されますが、今回ご紹介させて頂くのは当時の最大サイズとなる”0”シングルオー、1856年に発表されたオールマホガニーボディのStyle17の組み合わせとなる0-17の1933年製。こちらの一本については14Fジョイント仕様となっておりますが、Martin社が14Fジョイントモデルを製作し始めたのは1933年以降ながら、正式にカタログに掲載されたのは1934年、実際に数々のMartin資料にも1934年から各モデルに14Fジョイントを採用したとなっております。そういった資料がある中、今回の個体はシリアルは1933年対応、また1933年初期~中期までとなるヘッドにロゴデカールが入らないノーロゴ仕様となっており、1933年製の中でも初期の製作品という事が分かります。ヴィンテージギターではスペックが移行する過度期仕様が多く存在しますが、こちらは特にレアな仕様を持った一本になります。
まずそのスペックとしては、コンサートモデルの別名を持つシングルオーサイズで、ボディトップ、ボディサイド&バック&ネック全てにマホガニーを採用したStyle17仕様。こちらは1世紀に迫るヴィンテージならではの極上のホンジュラスマホガニーとなっており、現行モデルに採用されるホンジュラスマホガニーとは似て非なるものと言っても過言ではありません。ボディバックには角度によって薄っすらとフィギュアドも確認出来ます。指板&ブリッジにはもちろんハカランダ(ブラジリアンローズウッド)が採用されておりますが、指板のハカランダに至っては黒過ぎて近くで見てもエボニーと見間違えてしまうレベルの最高峰グレードの材となっております。その他としては、スモールドットポジションマーク、スキャロップドのXブレーシング、ブラック&ホワイトのマルチレイヤーサウンドホールロゼッタ、ティアドロップの鼈甲ガード、レクタンギュラーブリッジ&ロングサドル、オリジナルのオープンギアチューナー、ヘッド表面のブランドロゴは無く、ヘッド裏にはマーチン・ナザレスの刻印が入っております。
そしてその気になるサウンドですが、コンパクトなサイズのボディからは全く想像の出来ないワンストロークで思わず飛び上がってしまう程の強烈な激鳴りサウンド。どうしてこんなにボリュームが出るのか不思議でしょうがありませんが、この鳴りこそがプリウォーマーティンを”別格”と評価される所以でしょう。オールマホガニーモデルならではの軽快さと暖かみのあるトーンで、低音がある程度抑えられていることによる”いなたい”泥臭いサウンドが堪りません。マホガニートップながらに高音域の心地よいツヤ感は流石Vintage Martinだと感じさせてくれます。鳴りそのものを全体的に見ても、レスポンスの良い個体でバランス良く非常に伸びやかに鳴り響きます。こういった素晴らしいギターがあるからこそ、今に至るまでの多くのミュージックシーンが生まれたと言っても過言ではありません。ネックシェイプはナット幅約44.2mmの僅かにVの入ったプロフィールにて、この年代としては僅かに薄めで、前販売店様がリフレット&リナット、サドル交換、全体的な再調整されていることもあり演奏性も非常に高くなっております。またアクティブタイプのピックアップ(L.R.Baggs ibeam Active)がセットされており、この素晴らしい鳴りを高い再現度でアウトプットします。自宅弾きだけでなく、アンプやPAを通してステージやレコーディングでも思う存分使える実戦的な一本となっております。
最後に状態としては、90年という歳月による塗装のヤレ具合、またサウンドの良い個体が故に年式相応の使用感が各所に見受けられますが、ヴィンテージファンには堪らない激渋のルックスとなっております。とはいえ大きな割れ補修歴や変形等の修復歴も無く年式を考慮すれば良好なコンディションです。リペア歴については判断しづらい部分も多くありますが、リフレット、リナット、サドル交換、チューナーはオリジナルにて動作に問題ございません。この時期の個体としては当然ながらネックリセット歴があり、またその際に指板矯正が施されております。ブリッジは再接着歴がありブリッジ自体が若干薄くなっておりますが、おそらくオリジナルブリッジのままかと思われます。塗装はオリジナルながら薄くクリアのオーバーコートが施されている可能性がございます。木部に関しては各所にクラックが確認出来ますが、光の透過は無く、塗装クラックか木部クラックかの判断がしづらい軽微なものとなっており、明らかに修理が必要なクラックはございません。また上述の通りピックアップ後付けによるエンドジャック加工が施されております。演奏面としてはネックコンディションは良好で弦高は12F部にて1弦側約1.2mm、6弦側約2.2mmと低めのセットアップにてサドル高もまだまだ残っております。ケースは社外ながら高価なアコースティックモデル等に付属する高級ハードケースが付属致します。(画像参照)
同年代の0-17モデルの相場としては、直近にて都内老舗楽器店様にて同年式(ヘッドロゴ有)の使用感のかなり強い個体でも110万円にて即完売。現在海外にてこちらの一本と同等レベルのコンディションで指板のコントラストが薄い個体にて約135万円にて販売されております。1933年製、ノーヘッドロゴ&14Fジョイントの希少な過度期仕様という点を加味すれば適正価格は120~140万円前後、またこれからの更なる高騰も予想されますが、今回前所有者様より、素晴らしいサウンドとプレイアビリティのこちらの一本を是非次のオーナー様にも永くご愛用頂きたいという主旨にて、相場を完全に無視した破格特価にてご案内させて頂く事となりました。本当に素晴らしいヴィンテージギターですので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非この二度とないチャンスをお見逃しなく。
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“Antique”では他には無いサウンドを追及し、ヴィンテージギター、ハイエンドギターを中心としたラインナップで、みなさまの一生に残る大切なギター探しのお手伝いが出来ればと思っております。Fender、Gibson、Rickenbacker、Epiphone、Gretschなどのヴィンテージギター、Paul Reed Smith、Suhr、Tom Anderson、James Tylerなどのハイエンドギター、特別なビルダーによる唯一無二のギターを揃え、皆様にとっての特別なショップになれるよう日々成長していきたいと思います。