momose MST-PRO Proto-Special Order Model ‘04年製 Sunset Orange metallic
海外大物バンドでも活躍した有名プロによる放出品。Player掲載、同氏の教則DVDにも使用されるなどした有名な一本が入荷致しました。
国産ブランドの中でも最高峰と名高いmomose Custom Craft Guitarsそのクオリティは本家F社からクレームが入るほどです。その実態はマスタービルダー百瀬恭夫氏の世界が認める手腕によるものでしょう。今から53年前となる1964年にフジゲン(当時の富士弦楽器製造)に入社し、その素晴らしい手腕を買われディバイザー社(当時のクロス楽器)からヘッドハンティングされ日本最高品質のギターを掲げ1977年にヘッドウェイを立ち上げます。その後自身の名前をブランド名とするmomose Custom Craft Guitarsが誕生しました。
今回ご紹介させて頂くのは、momoseの中でも別格と言われるほど評価が高い焼印ロゴ期となる2008年製のMST-PROのプロトモデルとして、海外大物バンドでも活躍した有名プロの為に、厳選された極上材とマスタービルダーのプライドにより製作された完全ワンオフモデルとなる極上の一本になります。こちらのプロギタリストの名前は伏せさせて頂いておりますが、Player誌の雑誌撮影や同氏による教則DVDでも使用されている有名な一本となっております。
1960年代初期スペックを意識して製作された一本となり、まずボディには厳選されたアルダー材にオレンジメタリックフィニッシュ。ネックにはクオーターソーン(柾目)の極上のハードメイプル、そして指板材には遠目ではエボニーにしか見えないほど、茶色のカゲすら見えない漆黒のハカランダを採用。杢目もシッカリと詰まっており、こんなに素晴らしいハカランダはまずお目にかかれないでしょう。その他として、スパーゼル・ロッキングチューナー、ミントグリーンガード、ヘッド形状はスモールヘッドタイプにマッチングレイヤー、ブランドロゴは焼印、シリアルは通常の通しシリアルでは無く、オリジナルシリアルとなっております。またネックのシェイピングとフレットワークはDon Grosh Best FretsのMichael Tuttle氏の手によるもので、吸い付くように手にフィットするソフトVシェイプに310Rのフラットな指板ラディアス、フレットはステンレスの22F仕様となっており、ヴィンテージとモダンを融合させた、まさしくプロ志向の一本に仕上がっております。
サウンド面においてはDimarzio Virtual Vintage(F&C:DP415、R:DP408)を搭載しており、拘りのウッドマテリアルと併せて、ヴィンテージストラトと遜色の無い素晴らしい枯れたトーンをアウトプット致します。非常に煌びやかで明るい印象を受ける高域と、当たりのヴィンテージストラト同様にバキっとラウドに鳴る図太い中低域が堪りません。その中でもハーフトーンは特に絶妙で、ハカランダ独特の粘りのあるの良い部分をフルに生かした味わい深いトーンには絶句です。またリアのトーンノブはPush⇔Pullスイッチを搭載され、フェイズ(ミドルPUの位相)機能を追加することで、更に幅の広いサウンドメイキングを可能としてくれます。
状態としては各所に細かな打痕やスレこそ見受けられるものの、ギターの取り扱いもプロだと感じさせる素晴らしい美品コンディションをキープ。もちろんネックコンディションも非常に良好でトラスの余裕もあり、フレットは減りにくいステンレスフレットの為、現状でも8部山以上残っております。もちろん本人所有の状態からパーツ変更やリペア歴はございません。ケースのみツイードのハードケースとなりますが、こちらはオリジナルがソフトケースの為、本人がツアー等で持ち運ぶにあたり使用されていたと思われます。(ケースに名前が入れられております)また付属品として掲載雑誌(Player)と本機が使用されている教則DVDが付属致します。
世界を圧倒させるビッグバンドに在籍していた超有名ギタリストの愛用した極上の一本。ファンの方ならこのルックスだけで誰のギターかわかってしまうほど有名な一本です。コレクションアイテムでありながらも、プロを唸らせる極上サウンドをもった個体の為、コレクターの方のみならずプレイヤーの方にもご満足頂けるかと思います。言葉の通り”世界に唯一”となる極上品ですので、お気になりました方は絶対にこの機会をお見逃しなく。