momose MTL-AR/R 2014年製 All-Rose Telecaster Natural Gloss “George Harrison”

momose Custom Craft Guitars MTL-AR/R 2014年製 All-Rose Telecaster Natural Gloss /1P Rosewood Neck EX+++ 4.23kg “George Harrison”
ジョージ・ハリスン愛機を意識してディープカラーのローズウッドにて製作されたオールローズ・テレキャスター。10年前の製作品ながら非常に状態の良い極上美品コンディションにて入荷致しました。
 
国産ブランドの中でも最高峰と名高いmomose Custom Craft Guitarsそのクオリティは本家F社からクレームが入るほどです。その実態はマスタービルダー百瀬恭夫氏の世界が認める手腕によるものでしょう。今から53年前となる1964年にフジゲン（当時の富士弦楽器製造）に入社し、その素晴らしい手腕を買われディバイザー社（当時のクロス楽器）からヘッドハンティングされ日本最高品質のギターを掲げ1977年にヘッドウェイを立ち上げます。その後自身の名前をブランド名とするmomose Custom Craft Guitarsが誕生しました。
 
ジョージ・ハリスンの使用でも有名なオールローズ・テレキャスター。オリジナルのオールローズ・テレキャスターは1969年から1972年の短い間に僅か2～400本のみ製造されたとされ、市場ではとんでもない価格まで高騰を続ける人気モデルに確立されております。その凄まじい人気より、以降多くのリイシューモデルやレプリカモデルが販売されましたが、Fender Japanモデルを筆頭にその全てが当時の販売価格を大きく超えたプレミア価格として今もなお高騰を続けております。
 
今回ご紹介させて頂くのは、映画【Let It Be】の劇中でジョージが実際に手にしていた有名な一本を復刻させるべく、momose Custom Craft Guitarsの高いクオリティにて製作されたMTL-AR/Rモデル。非常にコントラストの強いディープカラーの上質なローズウッドを各部に採用したサウンド＆ルックス共に本家を凌ぐ仕上がりとなる一本かつ、ファーストオーナー様が大切にされてきた事がうかがえる極上美品コンディション品になります。
 
まずそのスペックとしては、Rosewood Telecaster 所謂オールローズモデル名の通り、ボディ、ネック共に全てローズウッドにて形成されておりますが、こちらに関してはその採用材のクオリティが非常に高い一本となります。まずファンなら必ず重要視するローズウッドの色合いですが、非常に色濃いディープなコントラストを持ち、人気の高いグロス仕上げのナチュラルフィニッシュ。特にネックと指板のローズウッドはディープなコントラストな上に強い黒の杢目が走る見るからにサウンドの良さが伺える上質な材となっております。ボディはお馴染みのメイプル材をラミネイトしたシンライン構造、その他スペックとしては、クルーソンチューナー、4点ボルトオンプレートにはブランドロゴが刻印されております。その他としては厚みのあるOval Cシェイプ、9.5“ラディアス指板、ミディアムジャンボフレット、ブラック-ホワイト-ブラックの3Pガード、サウンドにも影響を与える重量は約4.23kgとオリジナルに寄せた仕上がりとなっております。
 
そして気になるサウンドですが、アタック感が良くチャンバードボディとなる為、ソリッドに比べてサスティーンに味わい深い甘みを残すニュアンスがあります。ピックアップは配線材にクロスワイヤーを採用したヴィンテージスタイルのオリジナルにて（モデル名に/Rの記載があり、貼り指板モデルでも無い為に、初期momoseでも多く採用されたRio Grande製テレキャスタイプのピックアップかと推察されます。）、良質なローズウッドモデルとのマッチングも非常に秀逸です。良い個体のオールローズモデルならではの独特のほのかな粘りも感じられ、トゥワンギーと呼ばれるジョージ・ハリスンのサウンドを彷彿させてくれます。また最近のリイシューモデルでは材スペックからも重量が重くなってしまうことを懸念してチャンバード部を大きく取った軽量な個体が多く出回っておりますが、こちらはオリジナルサウンドを意識した構造にて、しっかりと密度の高い濃厚なトーンまで再現しており、ルックスだけでなくサウンド面にも拘るプレイヤーの方にも”分かる”一本となっております。
 
最後に状態としては、こちら2014年製と既に10年の歳月が経過しておりますが、それを感じさせない素晴らしいコンディションをキープ。細かく見渡せばピックガード上に薄いピッキングスクラッチ、スレや僅かな打痕があるものの、明らかに大きく外観を損ねるような使用感は無く、塗装のツヤ感もシッカリと残っており年式を考慮すればニアミントとまではいかないものの、その手前となる極上美品コンディションになります。演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドの可動域もシッカリと残っており、フレットも僅かな部分減りのみで8.5～9部山程残っております。現在チューナーがGotoh製のクルーソンタイプのロッキングチューナー（MG-T）に換装されておりますが、オリジナルも付属し（無加工にてオリジナルへと戻せます）、その他カスタムやリペア歴はございません。ケースもブランドロゴプレートの付いたオリジナルのツイードトーレックスケース（初期のみ、2016年からはプロテクトケース）が付属致します。
 
その高い人気と裏腹にローズウッド材の枯渇もあり製作本数の少ないオールローズテレキャスターモデルですが現在の定価は440,000円となりますが、新品・中古問わず市場に出れば即完売となる人気を誇ります。高騰前の個人売買ですらも26万円オーバーで売約となった履歴も確認出来ます。こちらの一本につきましては上述の通りチョイ傷こそございますが、年式を考慮すれば非常に状態の良い極上美品コンディションにつき、また昨今の楽器業界全体の高騰も加味すれば適正価格としては32～35万円前後になるかと予想されます。今回ファーストオーナー様からのご厚意により、是非ジョージファン、ビートルズファンの方に手にして頂きたく、高騰前の相場と変わらない非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。お探しだった方も多いモデルかと思いますので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。
 
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