Mosrite The Ventures Mode Mark Ⅰ 1964年製 Sunburst w/ Vibramute #10●● 3.3kg
市場でもまず見かけない1964年製。オリジナル度も非常に高い稀少な過度期スペックの一本が入荷致しました。
その創業は1956年と歴史のあるブランドMosrite。創業者であるセミー・モズレー氏と投資家のレイ・ポートライト氏両名の名前からモズライト(Mosrite of California)のブランド名となりましたが、その後倒産、買戻し、モズレー氏の死去など多くの出来事が相次ぎました。代名詞ともなる特に人気の高かったベンチャーズモデルは1963年から1967年までのオリジナルと呼ばれるベンチャーズライセンス期と呼ばれ、その中でも1965年中期までのVibramuteトレモロブリッジ搭載モデルに関しては、現在でも多くのリイシューモデルが発表されるなど不変の人気を誇ります。
1963年から1965年まで様々な仕様をみせる本モデルですが、その中でも今回ご紹介させて頂く1964年製に関しては、過度期ならではのスペックとなり、リイシューモデルの人気も含め、ファンには堪らない年式となり、現在では市場で見る事すらも稀少となった一本になります。
1963年当時にジョー・メンフィスモデルをベースとして製作されたベンチャーズモデルですが、そのスペックとしては、まずその特徴のあるボディシェイプ&ジャーマンカーブのスタイルに、ボディ材には1963年~1965年中期までとなるバスウッドを採用。フィニッシュは王道サンバーストフィニッシュで、現状もシッカリと赤が残った美しいルックスです。ネックはメイプル材に、斜めに黒のラインが入った特徴のあるヴィンテージならではのローズウッドを指板に採用。ブラスナット、0フレット、極小のポジションマークも本モデルならではです。ネックバック&ヘッドサイドのフィニッシュもマッチングのサンバーストフィニッシュが施され、ヘッドの塗装は1964年中期までとなるブラックフィニッシュ。ロゴスタイルはスモールロゴとなっております。その他としてはジャック&コントロール部がマウントされた特徴的なピックガード、1964年後期から混在するラージポールピース&エンボスロゴの入った高出力ピックアップ、1965年中期までとなるビブラミュートトレモロ、ジョイント部にはディープジョイントが採用され、ジョイントプレートはノンカバードタイプなど、過度期ならではのレアスペックとなっております。
そして気になるサウンドとしては、全盛期のベンチャーズのサウンドそのものです。ピックアップ自体が初期モデルよりも高出力モデルとなる為、シングルコイルながらもハムバッカーに負けじと劣らないパワフルなサウンドで、独特の味わいのある甘さを残したトーンは特にクリーン時にその素晴らしさを感じて頂けます。現行のリイシューとは全く別物と言って過言ではない、極上のヴィンテージ・モズライトサウンドです。インスト系のミュージックには勿論、ジョニー・ラモーンのようなパンク系にもマッチするポテンシャルの広さを魅せ付けてくれます。
状態としては、第一線で弾き込まれてきたことを象徴するかのように、ボディにはかなり多くの傷や打痕が見受けられますが、ビッシリと入ったウェザーチェックと相まってヴィンテージならではの極上ルックスとなっております。ネックは過去にリフィニッシュが施され現状は僅か一カ所打痕があるのみの素晴らしいコンディションです。交換点としてはチューナーが同じクルーソンタイプに、ポットはデイトが読めませんが変更されている可能性があります。ピックアップに関しては、過度期のオリジナルか以降の高出力ピックアップを載せ替えたかは判断致しかねてしまいます。(フロント&リア共にピックアップの高さ調整ビスの裏にあるナットが当たらないように、僅かにザグリが確認出来ます)ケースはオリジナルハードケースが付属致します。
オリジナルモズライトの中でも特に人気の高い初期ビブラミュート搭載の1964年製。状態の良いものでは1965年製でも80万円前後にて取引されております。今回こちらの一本に関しては、過度期ということもあり正直オリジナルの判断が難しい部分があるという点、ネックのリフィニシュ、ピックアップキャビティに僅かながらザグリがあるという点を踏まえておりますが、それでも今までの市場相場では考えられない、超特価にてご案内させて頂きます。お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。