Paul Jacobson Classic Guitar 1997年製 Western Red Cedar & Brazilian Rosewood #183
Paul Jacobson Classic Guitar 1997年製 Western Red Cedar & Brazilian Rosewood #183 “Emotional Classic Sound”
渡辺香津美、村治佳織の愛用でも知られるアメリカを代表するクラシックギタールシアー、ポール・ジェイコブソン。シダー&ブラジリアンローズウッドの極上サウンドを持つ一本が入荷致しました。
1974年、カンザスでアコースティックギターを作っていたマカリオ・プライスのもとに入門した後、クラシックギターの研究・製作の道に進み、その後1986年のギターフェスティバルに出展し一躍注目を浴びたアメリカを代表するクラシックギタールシアー、ポール・ジェイコブソン。現在では多くの大物アーティスト達に愛用され、その名を知らない人はいない程の世界的にも有名なルシアーです。国内では渡辺香津美、村治佳織の愛用でも知られ、ポール1人の手によって一切の妥協を許さない完全ハンドメイドにて製作される為、年間製作本数は僅かに15本前後、国内へも極々僅かのみ入荷するも、その全てが即完売となる高い人気を誇ります。
今回ご紹介させて頂く一本は、1997年にシダー&ブラジリアンローズウッドの王道ウッドワークによって製作された一本。厳選された材と卓越した技術の結晶となるクラシックギターになります。
まずそのスペックとしては、ボディトップには色合いよく杢目も詰まった良質なウエスタンレッドシダーを採用。サイド&バックには近年では殆ど見かけなくなった独特の”うねり”の杢目が目を惹く極上のブラジリアンローズウッドを採用。特にバック材はブックマッチにて特徴的な杢目がまるで芸術作品かのような素晴らしい材となっております。ネック材には密度の高い良質なホンジュラスマホガニーを採用し、所謂”かまぼこ型”ながら適度な薄さを持たせたプレイアビリティの高いシェイプとなっております。またネックヒールはポインテッドのエッジの効いたデザインとなっております。指板材には高級材エボニーが採用され12Fジョイント、19F仕様にて、最終フレットはサウンドホールに併せながら1弦のみ20F部のあるスタイルとなっております。その他としては芸術性の高い寄せ木細工のサウンドホールロゼッタ、ウッドパーフリング&バインディング、ハカランダブリッジには弦の振動を余すことなく生かすストリングホールシステムが採用されております。ヘッドは独特の芸術的なシェイプを持つスロテッド仕様にてハカランダ-メイプルハカランダの複層突板をラミネイト。チューナーにはゴールドのエングラビングの入った3連オープンギアチューナーを搭載し、渋いクラシックギタースタイルの中に豪華さを演出します。
そして何より気になるサウンドですが、クラシックギター界の中でも世界的な名機と言われるだけあり、他とは完全に一線を画す本当に素晴らしいサウンドを奏でてくれます。高音域はナイロン弦ながらに非常にシッカリとした音影を持ち、美しく優しく心の奥まで澄み渡っていくトーンで、中低域も甘くぼやけ過ぎない絶妙な輪郭を持ち、力強く感じながらもメロディラインを崩すこともなく、楽器としての高い完成度を感じさせます。ピッキングニュアンスひとつで様々なサウンドキャラクターを感じさせますが、それらがボディ内部で何層にもなって熟成され、弦を爪弾いた際のサウンドの後にハモリが入るかのような複層トーンとなって放たれます。またそこには独自のビブラート感に倍音感が鳴り響き、ロングサスティーンに乗って空気中に溶けていくような感動的に美しい旋律です。国内では渡辺香津美、村治佳織の愛用でも知られておりますが、そういったトップアーティスト達もこのサウンドに魅了されたというのが良く分かる本当に素晴らしいギターです。
状態としては、23年前の一本かつ、そのサウンドの良さを裏付けるべく、ボディトップやネックには打痕やスレ、ピッキングスクラッチ等が散見される年式相応のプレイヤーズコンディションとなりますが、ボディサイド&バック側はビッシリとウェザーチェックが入っており、足に乗せる部分のみ塗装の経年変化が見受けられますが、その他は僅かなスレや打痕程度で、深いバックルスクラッチ等は無く、長年弾き込まれてきたけれども大切にされてきた一本という事が伺えます。プレイ面としてもネックコンディションは良好で、フレットも大きな凹み無く7~8部山残っております。ケースは汎用のTKLハードケースが付属致します。(画像参照)
国内のみならず海外市場を含めても、あまりにも生産数が少なく、また手にした方が心底気に入ってしまう素晴らしいサウンドがゆえに、市場流通は非常に少なく、明確な相場こそありませんが、今までの販売歴としては同スペックでは80~100万円前後となっております。こちらは使用感のある個体という事で、前所有者様が都内の有名アコースティックギターショップより80万円強にてご購入されておりますが、その後に単体にて20万円程となるVintage Styleのロジャースペグ(白蝶貝ボタン)へとアップグレードされており、実質3桁超えの価値のある一本となっております。今回こちら前所有者様のご厚意により、そのアップグレード分を完全に無視した非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。市場流通は極めて少ないながら探している方も非常に多い人気のモデルとなりますので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。
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“Antique”では他には無いサウンドを追及し、ヴィンテージギター、ハイエンドギターを中心としたラインナップで、みなさまの一生に残る大切なギター探しのお手伝いが出来ればと思っております。Fender、Gibson、Rickenbacker、Epiphone、Gretschなどのヴィンテージギター、Paul Reed Smith、Suhr、Tom Anderson、James Tylerなどのハイエンドギター、特別なビルダーによる唯一無二のギターを揃え、皆様にとっての特別なショップになれるよう日々成長していきたいと思います。