Paul Reed Smith(PRS) Employee McCarty Model 1994年製 McCarty Sunburst #2/100

Paul Reed Smith(PRS) Employee McCarty Model 1994年製 McCarty Sunburst #2/100 3.49kg EX+++ “First Year & Special Spec”
PRSの重鎮Larry Urie氏に向けて製作された特別なエンプロイモデル。加えて初年度McCartyモデルの2本目となる歴史的にも稀少な一本がニアミント手前の極上コンディションにて入荷致しました。
 
Gibson社黄金期（1950～1966年）のCEOであり、多くのエレキギター、そして楽器業界のパイオニアとして歴史に名前を刻むTed McCarty氏。1980年代後半にPaul Reed Smith氏はTed McCarty氏をギター設計および生産技術のコンサルタントとして招聘します。1994年には、Ted氏からPaul氏に受け継がれたあらゆる技術と知識、そしてTed氏自身のギタービルダーとしての経験を注ぎ、オマージュモデルとしてMcCartyモデルが誕生します。またこちらのモデル開発の裏側にはPaul Reed Smith氏と20年以上に渡って最も古くから深くリレーションシップを築くスタジオ・セッションギタリストであるデイビッド・グリソム氏がデュアン・オールマンの様なギターモデルをリクエストした事に起因しているとも言われております。
 
今回ご紹介させて頂くのは、PRSブランドの最高峰であるプライベートストックを凌ぐクオリティと稀少度を誇ると言われるEmployeeモデル。PRS社に長年勤めたスタッフに対して特別に製作されるモデルですが、こちらはPRS社の米国地区担当セールス兼マーケティング・マネージャを務める重鎮Larry Urie氏に向けて製作された一本であり、更に加えてMcCarty Modelの初年度製作である限定100本中の2本目となります。おそらく1/100については、PRS本人またはデイビッド・グリソム氏、Ted McCarty氏のいずれかが所有されていると予想される為、現在までの市場に出たMcCartyモデルの中では最も古い製作品となります。
 
まずそのスペックとして、PRSの顔とも言えるボディトップにはプライベートストックグレード同等か、それをも凌ぐと思える程の極上のフィギュアドメイプルを採用。ワイルドな極太のフレイムキルトにフレックラインのような縦の杢目が入り、見る角度によって様々なルックスに変化する強烈な3Dフィギュアドメイプルです。もちろんナチュラルバインディグ仕様となっておりますが、そちらにもクッキリとフィギュアドの杢目が確認出来ます。フィニッシュカラーにはモデル名同様にMcCartyの名前を冠するマッカーティサンバーストカラーが採用されておりますが、下の杢目が分かる薄いラッカー仕上げながらに美しいフィギュアドとカスタムよりも厚みを持たせたグラマラスなハンドシェイプのカーヴィングの良さを引き出す重厚感のあるグロス仕上げとなっております。ボディバック＆ネックに採用されたマホガニー材も通常モデルとは一線を画し、美しい杢目取りに加えて、各所にギラつくようなフィギュアドも浮かぶ最高峰のマホガニー材となっております。そして極め付けは指板材ですが、公式スペックがローズウッドとなっている以上、断言は出来かねますが、非常に強い黒と赤茶の色合いが美しく、最終フレット付近だけみればエボニーかと思える程の真っ黒な部分もあり、”ブラジリアン・ローズウッド”、”ココボロ・ローズウッド”、もしくは最高品質の”インディアン・ローズウッド”のいずれかと思われます。これらの採用材のグレードを裏付ける様に、ピックアップキャビティ内には、シリアル＆フィニッシュカラー名と併せて、”LARRY URIE EMPG McCARTY QF”と記載がありますが、EMPG＝Employee Gradeの略と思われ、PRSの莫大な優良材の中から特に厳選した材というのが分かります。その他のスペックとしては、指板ポジションマークにはVintage PRSファンには堪らないアバロン＆マザーオブパールにて施されたムーンインレイを採用。トラスカバーにはMcCartyのシグネイチャー刻印、ブランドロゴは筆記体ゴールド、テイルピースは勿論マッカーティ・ストップテイル、ネックシェイプはワイドファットにクルーソンチューナーと、よりレスポールを意識したスペックとなっております。
 
そして気になるサウンドですが、以降のMcCartyモデルと比較しても別物と感じさせるPRS最高峰の極上サウンドをアウトプットします。まずピックアップにはおそらくオリジナルのDragon Bassピックアップが搭載されており（PU裏のモデル名ステッカーはありませんが、ニッケルカバードのベースプレート等の特徴より同時期に製作されたPUと判断しております。ポット等が交換されている為、断定は出来かねてしまいます。）、特有のズ太くパワフルなローミッドに、美しくクリアに抜ける高域、ノントレ仕様の恩恵であるレスポンスの早いアタック感、音そのものの粒立ちや分離感もシッカリと感じられます。また最高峰のエンプロイグレードの極上材が採用されていることからも、適度な甘さと枯れたニュアンス、絶妙な倍音感とロングサスティーン、クリスピーなアタック感も加わり、モダンとヴィンテージの良い所取りといった素晴らしいサウンドが生み出されます。ジャズやブルースからロック、ハードロックと幅広くカバーするオールマイティなサウンドポテンシャルを持ちます。正直なところプライベートストックも含め、今まで取り扱ってきたPRSモデルの中でもズバ抜けたルックスとサウンドを持った最高の一本です。
 
最後に状態としては、1994年製と近年ながらに既に27年の歳月が経過していながら、大きな目立ったダメージの無い極上美品コンディションをキープ。細かなピッキングスクラッチと、極僅かな薄い線状のスレがある程度で、ありがちな深いバックルスクラッチも無く、目立った打痕等も見受けられません。それこそピッキングスクラッチが無ければミント～ニアミントクラスとなる素晴らしい状態です。プレイ面としてもネックコンディションは良好でトラスの余裕も左右ともにシッカリと残っており、フレットも大きな凹みもなく8部山程残っております。付属品としては、Paul Reed Smith氏直筆のサイン＆”2/100”の限定シリアルの入ったコントロールプレート（本体には交換用プレートが装着されております。）、専用工具、ケースキー付きのオリジナルブラックトーレックスケースが付属致します。
 
上述の通り、重鎮Larry Urie氏に向けて製作された特別なエンプロイモデルに加え、初年度＆市場最古シリアルの2/100となる歴史的にも非常に高い価値がある一本となります為、正直相場という物はなく、あえて金額を付けるとしてもまず3桁を下回る事は無いかと思われます。ですが今回、前所有者様からの多大なるご厚意により3桁を切るどころか、まさに破格とも言える驚愕プライスにて販売させて頂く事となりました。PRSコレクターの方には絶対見逃せないチャンスでもあり、音に拘るプレイヤーの方にも是非オススメしたい一本となっております。言葉の通りこの機を逃せば二度と手に入らない極めて稀少な一本となりますので、お気になりました方は絶対にこの大チャンスをお見逃しなく。
 
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