Paul Reed Smith(PRS) Experience PRS 2018 Limited Paul's Guitar R&D Prototype
Paul Reed Smith(PRS) Experience PRS 2018 Limited Paul's Guitar R&D Prototype Faded Blue 10Top 3.0kg "Killer Figuired"
10数本しか存在しないExperience PRS 2018 Limited Paul's Guitarの研究開発（R&D）の為に製作されたプロトタイプ。目立った使用感の無いニアミント手前の極上美品コンディションにて入荷致しました。
2009年。創業者でもあるPaul氏はギター製作の現場に戻り、莫大な過去のデータや経験などから試行錯誤を重ね、ついにPaul氏の集大成とも言うべく新たなシリーズを誕生させます。そのモデルはギタリストでもある自身の為にまずPrivate Stockとして生み出され、後にそのスペックを引き継ぎ、2013年より自身の名前を冠したPRS氏シグネイチャーモデルとなる”Paul’s Guitar”シリーズが発表されます。Paul’s Guitarモデルは音へのこだわりや美学に対するPaul Reed Smith氏の情熱を形にすべく、他と格差をつける為、”Dirty-Deep-Curl”メイプルトップ、新しいスタイルとなる小さめの” Brushstroke”バードインレイ、ナロウ・ピックアップ・ボビン等の特徴が挙げられます。
そのPaul’s Guitarの最新モデルとして本国アメリカにて行われた楽器ショーExperience PRS 2018にて100本限定販売された”Experience PRS 2018 Paul’s Guitar”。こちらは今までのPaul’s Guitarモデルへの拘りを残しつつ、新しいトーン・パレットの為のユニークかつ直感的な電子回路を組み合わせています。
今回ご紹介させて頂くのは、そのExperience PRS 2018 Paul’s Guitarの研究開発（R&D＝Research and Development）の為に10数本のみ製作された特別仕様のProto Model。Experience PRS In Japanに参加したディーラーのみ入手可能となった極めて稀少な一本。更には目立った使用感の無いニアミント手前の極上美品コンディション品となります。
まずそのスペックとしては、PRSの顔ともなるボディトップには10Topグレードのカーリーメイプルが採用されますが、こちらは”Dirty-Deep-Curl”の名の通りアーティストグレード等にも匹敵する3Dにギラギラに煌めくディープな杢目を持ち、キルト交じりの強烈なワイルドフレイムがトップ全体を覆い尽くします。採用されたカラー表記はFaded Blueとなりますが、実際には縁側に向けて色濃くなっていくグラデーションのバーストカラーで、極上のフィギュアドを最大限に生かした魅惑的なルックスに仕上げられております。ボディバック＆ネックには特に厳選された鳴りと重量を考慮したマホガニーが採用されており、総重量は約3.01kgと非常に軽量な個体となっております。ボディバックはボディトップ同様のシースルーのBlue Fadeカラーを、ボディサイド＆ネックにはBlue Fadeの一番濃い部分の色合いを塗りつぶしに近いカラーリングにて仕上げられたマッチング仕様となっております。指板にはプロトモデルのみの採用となる希少なHonduran Rosewoodが採用され、サウンド面へも恩恵を与えてくれます。指板インレイには新たなスタイルであるブラッシュストローク・バードインレイが施されております。その他としては、ホンジュラス・ローズウッドのヘッド突板にアイボロイドのシグネイチャー・ブランドロゴ、ブラスインサートのストップテイル、チューナーはアイボロイドボタンのオープンギア”Tweaked” Phase III ロッキングチューナー、ジャンボフレットの22F仕様、25”スケール、Patternネック、ハードウェアはゴールド＆クロームの豪華なハイブリッド仕様が採用されております。
そして気になるサウンドですが、まず生鳴りだけでも採用材のポテンシャルを感じさせる素晴らしい鳴りを誇ります。軽いストロークでもボディ振動がネックを抜ける際に膨張するイメージにて、よく響き、心地良い倍音感とロングサスティーンが感じられます。搭載されたピックアップは、Paul's Guitarの為に設計・開発されたPaul’s Guitar 408Narrowピックアップ×2をエスカッションマウント、サーキットはボリューム、トーン、3wayセレクター以外に、ミニスイッチで個別にタップできるSignatureサーキットを採用。サウンドキャラクターとしては、シッカリと音自体の芯を残し、美しく煌びやかな中にも味わいのある深み、前に押し出してくるローミッドが重厚で、上質なフィギュアドメイプル、ホンデュラスローズを始めとする採用材による恩恵を大きく感じられます。独自のコントロールはマスターボリューム＆マスタートーンに3wayセレクターとシンプルながらも、ピックアップそれぞれに独立したタップスイッチを搭載することによって4つのコイルから8通りの組み合わせを可能とし、かなり多彩なサウンドメイキング幅が魅力です。またこちらのタップサウンドが非常に秀逸で、タップ（シングル切替）した際の音圧差が殆ど感じられず、プレイ中に切替しても全体のパワーバランスが崩れることもありません。力強く抜ける芯のある太いテレキャスターサウンドにロックなエッジ感を加えたようなサウンドイメージが受け取れます。
最後状態としては、一見して目立ったダメージの無い極上美品コンディション。神経質に見渡してみれば、ボディトップにペン先で付いたような極浅＆極小のポツ打痕、セレクターの凹み加工部に浅く小さな凹み、ボディエンドのエッジ部に極小当て打痕、ヘッド裏に凹み打痕が見受けられますが、どれも言われて気付くレベルの軽微なものとなっております。その他としては布スレ程度の微細なもののみで、5年前の製作品という事を考慮すればニアミントと言いたくなる極上美品ながら、控えめに状態表記をさせて頂いております。演奏面としてはネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕もしっかりと残っており、電装関係の問題無し、フレットは目立った減りも無く9部山以上残っております。
世界限定100本にて発表されたExperience PRS 2018 Paul’s Guitarの元となるR&D Prototypeですが、10数本のみしか存在しない為、中古市場ではまず見掛けることもありません。通常の100本限定Experience PRS 2018 Paul’s Guitarの相場としては、高騰前でも65～70万円前後、現在では90万円オーバーとなっております。こちらを加味すれば、より希少なプロトタイプとしての付加価値、極上美品コンディションということより、それこそ3桁前後での販売が適正価格ながら、今回前所有者様からのご厚意もあり、予想適正価格を大きく下回る破格特価にてご案内させて頂く事となりました。希少が故に今後の更なる高騰も予想される一本ですので、お気になりました方は是非この大チャンスをお見逃しなく。
※搭載ピックアップについては、ハンダバージン（交換歴無し）にてピックアップ裏に408の記載がございましたが、プロトタイプの為、中身はTCIピックアップの可能性もございます。
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