Rickenbacker 360/12 V64 1988年製 Fireglo /Killer Figured Body & Neck /OS Body

Rickenbacker 360/12 V64 1988年製 Fireglo /Killer Figured Body & Neck /OS Body w/OHC 3.9kg EX+++ "George Harrison"
各所にフィギュアドが浮かぶ極上メイプル材が採用されたセミヴィンテージ。ジョージドンズバの人気モデルが、年式を感じさせないニアミントに限りなく近い極上美品コンディションにて入荷致しました。
 
1892年創立とGibson社やFender社を超える深い歴史をもつRickenbacker。中でも世界中を圧倒したモンスターバンド、ビートルズに愛された事でその名を絶対的なものにしました。Rickenbacker社は1892年に創業者アドルフ・リッケンバッカーによって創立し、その後1953年にF.C.Hallに売却。そして今やリッケンの代名詞ともなるホロウボディシリーズの”カプリ”が1958年に誕生しますが。こちらは1954年にスタートしたComboシリーズの派生モデルとなる1957年に発表されたCombo 850をベースとしたホロウボディスタイルで、当時のF.C.Hall家の愛猫の名前よりモデル名が付けられました。そのカプリモデルが1958年のNAMMショーよりJohn Lennonの手に渡り、Rickenbacker社とBeatlesの歴史が始まります。
 
数字の羅列にてモデル名となるリッケンですが、その数字にも意味があり、フラッグシップとなる300シリーズでは、12 3/4ワイドモデルの3/4スケールの2PUを310、3PUを320、フルスケールの3PUを350。15 1/4ワイドのスタンダードトリムの2PUを330、3PUを340、そしてデラックストリムの2PUを360、3PUを370となり、それぞれビブラート搭載モデルは下一桁が”5”となります。
 
1964年、ビートルズは初となるアメリカ遠征を行い、その際にRickenbacker社は初の12弦モデルである360-12をジョージハリスンに贈りました。（生産2本目）そしてイギリス帰国後に発表したアルバム『A HARD DAY’S NAIGHT』にてジョージはすぐさま収録曲の大部分で1964年製360/12を使用。また同名の映画により、その革新的なサウンドとルックスが世界的に配信されます。その後ジョージはラウンドボディタイプの1965年製も入手しますが、盗難に遭ったこともあり、一本目の360-12がジョージの愛機とイメージされる方が多いかと思います。
 
今回ご案内させて頂く一本は、そのジョージの愛機となる1964年製360-12を忠実に復刻した360/12 V64モデル。同モデルの中でも別格と感じさせる各所にフィギュアドが浮かぶ極上のメイプル材が採用された一本かつ、復刻と言えど36年の歳月が経過したセミヴィンテージとなりますが、その歳月を全く感じさせないニアミントに限りなく近い極上美品コンディション品になります。
 
まずそのスペックとしては、セミホロウのシンボディ、ノンバウンド・スラッシュサウンドホール、ノンラウンドのダブルカッタウェイスタイル、そしてダブルバウンドを採用したOSオールドスタイル仕様。ボディ、ネック共にメイプル仕様となりますが、各所に美しいフィギュアドも確認出来る素晴らしい材となっており、そこにこれぞジョージと感じさせる美しいFiregloフィニッシュが施されます。ネックは強度を意識したメイプル-ウォルナット-メイプルの3P構造に2本のデュアルトラスロッドが仕込まれます。ヘッドは特徴的なスロテッドヘッド形状でネック＆ヘッド共にボディ同様のマッチングフィニッシュが施されております。その他としては21F仕様のローズウッド指板、ポジションマークにはトライアングルパールインレイ、サイドポジションマークはブラックドット、特徴的なスプリット2ピースのホワイトピックガード、トースターピックアップ、”コ”の字型テイルピース、クルーソンチューナー、ホワイトライン＆ドットマーカーのブラックコントロールノブ等々、ジョージ愛機の360-12ドンズバとなるファンには堪らないルックス＆スペックとなっております。
 
そして気になるサウンドですが、鳴らした瞬間に鳥肌が立つ程のサウンドをアウトプットします。まさにジョージのサウンドそのもので、『A HARD DAY’S NAIGHT』のイントロがフラッシュバックします。独自の形状となるホロウボディ＆12弦仕様ならではの独創的なサウンド、アコースティック感のある倍音感に、トースターＰＵ独特の煌びやかなブリティッシュサウンドは唯一無二と言えるでしょう。このサウンドがあったからこそ、後に様々なポップ/ロックーシーンが生まれ、また12弦モデルが確立したとも言えるでしょう。またヴィンテージとまではいかないものの、36年という長い歳月により枯れたニュアンスをもったいなたいトーンは、近年のギターでは味わえない素晴らしい一本に成熟しております。
 
最後に状態としては、セミヴィンテージとなる1980年代に製作された一本とはとても思えない極上のコレクターズコンディションをキープ。神経質に見渡してダメージを上げるとすれば、ピックガード上に光にかざして気付くレベルの薄いピッキングスクラッチ、ボディバックの塗装の軽微な経年変化、ボディ左下のバインディングにクラック、ボディエンドにペン先で突いた程度の非常に軽微な塗装チップ、ペグブッシュ部に塗装剥がれが見受けられる程度で、その他殆ど気にならないレベルの細かなスレやポツ打痕程度はございますが、塗装のツヤも非常にキレイに残っており、Firegloの赤も鮮やか、ウェザーチェックすら殆ど見受けられません。フレットも多少の減りこそあるものの、目立ったエクボも無く8部山以上、指板面の塗装もキレイな状態となっており、年式を考慮すればニアミントと評価するレベルではございますが、かなり控えめに極上美品としてコンディション表記させて頂いております。パーツ類はハンダバージンのフルオリジナルですが、ペグのみオリジナルと同形状となるGotoh製のロッキングチューナー（MG-T）に換装されております。（オリジナルも付属しております。）演奏面としてもネックコンディションは良好でトラスロッドの可動域もシッカリと残っており、当時の書類、クロス、ブリッジカバー（留めビス無し）交換前のオリジナルチューナーが付属、ケースも勿論オリジナルハードケースが付属致します。
 
この時期の初期リイシューモデルについては国内では殆ど流通しなくなり、以降の1990～2000年代の個体相場にて使用感のある個体でも50～70万円、海外では3桁超えにて販売している履歴も確認出来ます。こちら初期リイシュー＆極上フィギュアドメイプルの採用という大きなアドバンテージに加えて、ハンダバージンのフルオリジナル（オリジナルペグへ無加工にて交換可能な状態）かつ、ニアミントに限りなく近い年式を全く感じさせない極上美品コンディションにつき、適正価格としては80～100万円前後になるかと予想されますが、今回前所有者様からの多大なるご厚意もあり、高騰真っただ中のこのご時世にも関わらず、相場を完全に無視した破格特価にてご案内させて頂く事となりました。ジョージファン、ビートルズファンの方には今後二度とない大チャンスとなっておりますので、お探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。
 
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