Roland Space Echo RE-201 1970年代製 Full-Original w/User’s Manual "Brian Setzer"
Roland Space Echo RE-201 1970年代製 Full-Original w/User’s Manual Excellent Clean Condition “Brian Setzer”
ブライアン・セッツアー氏の愛用でも知られるテープエコーの名機RE-201 Space Echo。変更・修理歴の無い完全動作品が美品コンディションにて入荷致しました。当時の取扱説明書付属です。
1972年創業となる日本を代表する大手電子楽器メーカーRoland社。電子楽器の黎明期から、世界初、日本初のオリジナル技術で、多くの革新的な製品を生み出し、世界の音楽シーンをリード。今では電子ピアノ、シンセサイザー、ギター関連製品、電子ドラム、デジタル録音機器、アンプなどの電子楽器や、デジタルミキサー、映像関連製品等々、幅広く展開するブランドにて、ギター業界ではBOSS等の親会社としても有名です。
そのRoland社が創業翌年となる1973年に発表した革新的なエフェクターである、スペース・エコー、所謂ヴィンテージ・エコーですが、当時より半世紀が過ぎた今でも多くのアーティストに愛用されております。1973年にスペース・エコーの原点であるRE-100とRE-200がリリースされますが、テープの長さが短い為に発表当時は不評となってしまい、その翌年1974年にはより長いテープを用いたループ機構を持つRE-201が発表されます。その設計品質の高さを裏付けるべくRE-301（コーラス回路の追加）やRE-501（多機能上位グレード）等の後発モデルが出ても、ローランドのテープ・エコーと言えば、殆どのミュージシャンがRE-201と思い浮かべる程、不朽の名機として愛用され続けております。
今回ご紹介させて頂くのは、ブライアン・セッツアー氏も愛用するオリジナルの1970年代に製作されたRE-201 Space Echo。製作から半世紀近くの歳月が経過しながらも、出荷時のまま改造や修理歴無く全てオリジナルのままをキープし、なおかつ年式を感じさせない非常に良好な美品コンディションの一台になります。
そのRE-201が不朽の名機と呼ばれる所以としては、RE-100の失敗を糧に緻密に設計されたソリッド・ステートによる駆動は余分なノイズを減少させ、長く蛇行したテープが透明なプラスチックカバーにより保護された内部空間の中で自在に巻き取られることで、常にテンションがかかり摩耗の激しかった従来の短いテープとは比べ物にならないほど耐久性をプラスしました。また外付けのフットスイッチを使って駆動を止められることも重要で、結果としてこの機能がテープの寿命を劇的に伸ばすことに成功。
RE-201は録音ヘッド、3つの独立した再生ヘッド、変速可能なモーターを搭載しており、12種類のモード・セレクターにより使用する再生ヘッドを選択し、リピート・レートのノブでテープの速度を変更することで、ディレイ・タイムを調整することができます。また、複数の再生ヘッドを選択することで、マルチタップ・エコーを作ることも可能です。更にはスプリング・リバーブも内蔵や、ディレイ・サウンドを録音ヘッドに戻すことで繰り返し数の調節ができます。こうした仕様から、テープ・ディレイ単体より広がりのあるサウンドを生み出すことに繋がっております。
その後1980年代に入ってからは、デジタル技術の向上によりテープ式に代わるデジタルテープエコーRE-3の開発、2007年には子会社のBOSSよりモデリング技術（COSM）によって生まれたRE-20、2022年にはプロセッシング技術とモデリング技術の集大成でもあるRE-202とコンパクトタイプのRE-2が発表されますが、どこまでいってもオリジナルのRE-201には届かず、逆にそれがRE-201の再評価へと繋がっております。
実際にサウンドとしても、アナログなテープ方式が故の独特の奥深いサウンドは、最新技術を持ってしても再現出来ないサウンドで、繰り返されるうちに背景に溶け込んだディレイ音はオリジナルならではと言えるでしょう。また約半世紀という長い歳月が経過していることもあり、オリジナルのRE-201モデルについては、動作が不完全なものが非常に多く、今回のように完全動作品＆美品コンディションという個体は年々市場流通も非常に少なくなってきております。
RE-202、RE-2の発表を機に再認識されたオリジナルヴィンテージのRE-201モデルですが、昨今の楽器業界全体の高騰もあり、市場では30万円オーバーで取引されるほどの高騰を見せております。今回の一台については、完全動作品かつ美品コンディション、当時の取扱説明書も付属しており、適正価格としてはそれこそ25～30万円前後になるかと予想されますが、こちら前所有者様からのご厚意もあり、使用感が強く多少の動作不良がある個体相場すらも下回る非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。稀少なモデルが故に今後の更なる高騰も予想されますので、良い個体をお探しだった方はもちろん、お気になりました方は是非この機会をお見逃しなく。
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