SUMI (鷲見 英一) S-SJAB Sakura 2023 “Guitar Festival Display Model”

TOKYOハンドクラフトギターフェス2023に出展された特別な製作品。贅の限りを尽くした最高峰のウッドマテリアルと鷲見英一氏の他を凌駕した手腕を感じさせる"至高のサウンド"を放つ一本が入荷致しました。
 
日本が誇るトップルシアー鷲見英一氏。半世紀に迫る長い歳月をギター製作に費やし、1977年には「田原楽器JUMBO」の田原良平氏に師事、マンドリン製作を拡大しケンタッキーブランドを立ち上げ、ブルーグラスミュージックの本場アメリカへの進出。その後1986年には自信の名を冠する『Sumi工房』を立ち上げ、国内では岡崎倫典氏、丸山ももたろう氏（ももかん）、白鳥英美子氏（トワ・エ・モア）をはじめとする名だたるトップアーティスト達にも愛用され続け、その他には無い高いクオリティと唯一無二のSumiサウンドは国内だけでなく世界的にも高い評価を受けます。製作と並行して多くのルシアー達を育てあげている事でも有名です。
 
今回ご紹介させて頂くのは、そのSumiブランド、鷲見英一氏が2023年に開催されたTOKYOハンドクラフトギターフェスに向けて製作した特別なモデル”S-SJAB Sakura”。惜しげもなく採用された世界トップクラスとなる厳選材を、トップルシアー鷲見英一氏が培ってきた最高の技術をもって生み出された”至高”と呼ぶに相応しいサウンドをもった一本になります。
 
まずその贅沢極まり無いスペックですが、ベースとなるのはスモールジャンボサイズ＆カッタウェイ仕様となるS-SJスタイルにて、ボディトップにはSumiブランドの代名詞とも言える最高峰の赤えぞ松を採用。こちらは樹齢400年からなるヴィンテージ材となっておりますが、その中でも特に厳選したマスターグレード材となります。ボディサイド＆バックには最高級材の一つと言われるアフリカンブラックウッドにて、こちらも特に厳選された強い黒のコントラストとハカランダライクな味わい深い杢目を併せ持つマスターグレード材です。続いてネックにはヴィンテージギターでお馴染みの良質なホンジュラスマホガニーを、指板＆ブリッジには今ではどのブランドも確保が難しくなった希少かつ高級材となる漆黒のエボニー材を採用。そして更なる拘りと高い技術の結晶を感じさせる豪華なインレイワークが光ります。まずボディトップ外周は美しい発色のアバロンにてパーフリング、サウンドホールも同様にアバロンロゼッタとなります。ボディバックはセンターに両端がオーバル形状となるアバロンラインが輝きます。ボディトップ＆バック共に施されたウッドバインディングは強烈なフィギュアドを持つカーリーコア材が採用され、加えて芸術的かつプレイアビリティも考慮されたアームレスト加工が施されます。ネック＆ヘッドのバインディング、ヒールキャップ部には美しいフレイムの入ったフィギュアドメイプルを採用。指板ポジションマークはダイヤモンド＆スクエアインレイを、ヘッド＆ブリッジにはモデル名”Sakura”を象徴する発色を考慮した美しいインレイが入り、余すことなく贅沢極まり無いスペックとして非常に豪華絢爛なルックスに仕上げられております。その他としてはピックガードはブラウンの鼈甲スタイル、ナット幅は約45mm、ネックシェイプはやや薄手に感じるオリジナルのオーバルスタイル、ネックスケールは約645mm、Gotoh製ゴールドチューナー、ウッド・トラスロッドカバー等が挙げられます。
 
贅沢極まり無いスペックと豪華なルックスだけで満足してしまいがちながら、何より驚きはこのサウンドにこそございます。厳選材と鷲見氏の情熱が感じられる、他では絶対に味わえない極上トーンが感じられる超一流品。何より特筆すべくは独自のビブラート感ですが、ストロークの際の調和した和音、幾層にも重なり広がるサウンドは6本の弦とは思えない程の深みを持ち弦楽器としてのポテンシャルを最大限に感じさせてくれます。軽いワンストロークだけでも、箱鳴りをフルに生かした強烈なボリューム、重厚感のある図太い芯、芳醇な倍音感の全てが波のように流れ込んできます。高域はアコースティクにありがちな線の細いチープなイメージは全く無く、良質な材を反映させたかの様なシッカリとメロディラインを支える強い芯を持ちながら、耳に痛い金属質な音域を排除した煌びやかな凛とした美しいトーンを、中域は甘く優しいキャラクターながら倍音感を多く含む枯れた味わいが内部で熟成されてサウンドホールから飛び出してきます。低域は特にウッディなヴィブラート感が際立ち、リッチな重厚感がありながら、伸びやかなサスティーンと共に空気中に溶けていくような心地よいふくよかなサウンドを放ちます。MartinやGibson、また有名なトップルシアーの製作品と比較しても、サウンドバランスの良さがズバ抜けており、各弦の個性がオーケストラのようにまとまって響いてくるため、ソロだけでなくバンドとしても活躍してくれる非常に優秀なサウンドを感じさせてくれます。
 
最後に状態としては、前ファーストオーナー様がご購入されてからはほぼ未使用。ギターフェスが2023年5月27日～28日にて、世に発表されてから3か月少々での当店入荷となります。ファーストオーナー様の新品購入時より塗装ムラや若干の小傷、ボディバックにはバフ跡のような布スレが広範囲に見受けられますが、使用に伴うピッキングスクラッチ等はございません。状態表記としてはあくまで新品販売時と殆ど変わらないコンディションながら、そういった部分を考慮して辛めに判断しての美品コンディション表記となります。演奏面としてはネックコンディションは良好でトラスロッドの余裕も新品時と殆ど変わらず、ケースもオリジナルのボブレン製ハードケースが付属致します。
 
新品購入から間もない事もありウェブ上での販売歴が確認出来ますが、新品価格は990,000円とほぼ3桁となる高額モデルですが、それでもかなり安いと感じてしまう本当に強烈なサウンドと豪華なルックスを誇る一本です。昨今の楽器業界全体の高騰もあり、こういった特別なモデルについては新品時と中古販売時の価格差が殆ど無く、実際にこちらの一本も新品購入の際と殆ど変わらない状態ではありますが、今回前ファーストオーナー様からのご厚意もあり、新品時より約14万円ダウンとなる非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。素晴らしい一本という事を言葉で伝えるのは非常に難しくなりますが、一度手に取って実際に弾いて頂ければ納得の”至高のサウンド”です。こういった素晴らしい楽器は本当にご縁の要素が強く、運命を感じて頂ける方に是非手にして頂きたいと思います。当店の数ある在庫、過去販売歴の中でも”イチオシ”出来る一本となっておりますので、お気になりました方は、是非この機会をお見逃しなく。
 
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JR西川口駅より徒歩1分の好立地＆フロア総面積約130㎡。ゆったりとした落ち着きのある販売スペース＆試奏スペース、様々なご要望にお応えする設備の整ったリペアスペース、そして商品の状態管理を徹底した在庫スペースを個別におくことで、ワンランク上のショップとして生まれ変わりました。試奏環境はクリーンアンプからドライブアンプまで様々なアンプをご用意し、またリペアマンが常勤しており、ご購入時のお好みのセットアップや充実したアフターフォロー体制を完備致しております。
 
“Antique”では他には無いサウンドを追及し、ヴィンテージギター、ハイエンドギターを中心としたラインナップで、みなさまの一生に残る大切なギター探しのお手伝いが出来ればと思っております。Fender、Gibson、Rickenbacker、Epiphone、Gretschなどのヴィンテージギター、Paul Reed Smith、Suhr、Tom Anderson、James Tylerなどのハイエンドギター、特別なビルダーによる唯一無二のギターを揃え、皆様にとっての特別なショップになれるよう日々成長していきたいと思います。