VOX AC-30/6 Treble 1964年製 Non-Top Boost Black Cover & Brown Diamond Grill
VOX AC-30/6 Treble 1964年製 Non-Top Boost Black Cover & Brown Diamond Grill w/ Copper Panel “Beatles Gear”
Cavern Club期に愛用された1963-64年製のAC-30。ブラック&ブラウンルック、コッパーパネル、SBUハンドル、T530スピーカー、ALBIONトランス等のJMI黄金期スペックの一台が入荷致しました。
ビートルズを始め、ブライアンメイ、エリッククラプトン、ジェフベック、ジミーペイジ、キースリチャーズ、ピートタウンセント等々、名だたる世界的なアーティスト達が愛用するBritish Sound Ampの雄、VOX Amps。やはりその中でもビートルズの愛用は世界的にも知られ、ビートルズアンプ=VOXのイメージは今も変わりません。
1957年イングランドのJMI Corporationにアンプ設計者Dick Denneyが入社した事によってスタートするVOXの歴史ですが、世界的な知名度へと押し上げたのはビートルズの存在が欠かせない物となります。1962年にVOX最初期のアンプであるAC15 Twin、トップブーストのAC30 Twinを使用し、『Love Me Do』のレコーディングをしたことに始まります。その翌年1963年にはVOX社とエンドース契約を結び、VOX社より新たなスペックのAC-30が供給されました。
今回ご紹介させて頂く一台は、そのキャバーンクラブ期となる1963-64年製のVOX AC-30/6。ジョン・レノン、ジョージハリスンの愛用で知られる特に人気の高いスペックを持つ一台となっております。
まずそのビートルズファン待望のスペックとしては、カバリングにはPebble Black、グリルにはブラウンダイヤモンドグリルを採用したお馴染みのAC-30ルックス。1962年までのスタンダードカラーはFawnとなりますが、1963年よりブラックカラーがレギュラーカラーとなります。また1964年初期までのスペックとなるコッパー・コントロールパネル、1963年初頭よりハンドルはVOXロゴの入ったSBUハンドルへ、コーナープロテクターの採用と仕様変更されていきます。スピーカーはH.1777コーン、12インチCelestion T530アルニコスピーカーを搭載。トランスはALBION製(OH083 & OH114)などが挙げられます。またこちら当時の稀少なオプション仕様となるAC-30/6 Trebleモデルとなり、レギュラー(ノーマル)モデルとはカップリング&バイパスコンデンサの値が異なります。(海外サイトですが、各モデルごとのコンデンサの値が掲載されているページがございましたので、ご参照下さい。)
http://www.voxshowroom.com/uk/amp/ac30_6_hood.html
そして気になるサウンドですが、まさしく黄金期のビートルズそのものだと感じさせる素晴らしいサウンドをアウトプット致します。Top Boost仕様については、Fenderの5F6-A系スタックアンプサウンドに似たサウンドとなりますが、こちらノントップブースト仕様については、VOXの伝統あるブリティッシュサウンドで、迫力の音圧感と粘りのあるローミッドが堪りません。クリーン時には美しくキレのあるカッティングトーンを、クランチ時にはワイルドの味わい深いドライブ感を併せ持ちます。あまりの人気の高さより近年では数々のリイシューモデルが生産されておりますが、それらでは決して復刻出来ない”本物”のみが放つ最高のVOX AC-30サウンドです。
状態としては、永年愛用されてきた事が伺えるプレイヤーズコンディションとなり、カバー&グリルともにオリジナルをキープしておりますが、ほつれや剥がれ等のダメージが多く見受けられます。またこちら出荷時にはノントップブーストモデルとして出荷されたと見受けられますが、かなり古い時期にトップブースト仕様へと変更されていたと予想され、バックパネルの上段はトップブーストモデル同様の穴が開いたパネルに交換されています。現在パネルは変更されたままでノントップブースト仕様となっております。スピーカーはオリジナル同様にH1777コーン、12インチCelestion T530アルニコスピーカー×2が搭載されておりますが、ブルーカラーでは無くグレイカラーであること、またスピーカーには”11/’85”の記載があり、この時期に交換されたかと見受けられます。ハンドルやコーナープロテクター、コントロールノブ類はオリジナルをキープ、電装関係についてはオリジナルのALBION製トランス×2、オリジナルALBION製チョーク、コンデンサは一部交換(画像参照)、ポット類は全てオリジナルです。また電源ケーブルはオリジナルですが、国内規格のプラグへ交換が見受けられます。その他細かい部分ですが、ビス類に一部交換、受け側のシャーシ部に追加のビス穴が見受けられます。※画像掲載の専用スタンドは別売りとなります。(かなり古いもので、本体とシッカリマッチした規格ですが、当時からのオリジナルかどうかの判断は致しかねます。)
今回の一台につきましては、国内でも有名な音楽関係に携わる方からの放出品となりますが、ご購入されたのは30年程前に、目黒の有名な某ショップ様より当時30万円程で購入されております。もちろんその後メンテナンスはシッカリされていたものの、パーツ変更等はございません。30年前からのヴィンテージ業界の価格の高騰を視野に入れれば、適正価格は50~60万円、実際に海外での販売履歴も同様価格となっております。今回こちら上述の通りパーツ変更や使用感等が見受けられますが、相場の半値近くとなる破格特価でのご案内とさせて頂きます。いくらギターよりも販売スピードが遅いアンプと言えども、即完売となること間違い無し。完全に早い者勝ちとなるプレミアムアンプですので、お気になりました方は絶対にこのチャンスをお見逃しなく。
※年式については、トップブースト用へとパネルが変更されている為、シリアル等の記載されたプレートが付いておりませんが、スペック的には1963年製、また内部シャーシ内に”Treble”、”Westrex”の記載があることから、当時の特注スペックであるAC-30/6 Trebleモデル(1964年に発表)という点より1964年製と記載せて頂いております。スピーカーの表面縁にあります製造デイトは年式の部分のみ消えております。(11C● T530)
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