YAMAHA S201(SG-2) 1966年製 Coral Red Full-Original & Mint w/ Case Candy
YAMAHA S201(SG-2) 1966年製 Coral Red Full-Original & Mint w/ Case Candy 3.65kg “First Year Museum Stock”
ヤマハ初のエレキギターS201(SG-2)の初年度製作品。当時から手付かずのフルオリジナル＆希少な付属品完備に加え、年式を全く感じさせないミュージアムグレードの極上ミントコンディションの一本が入荷致しました。
ジャパンブランドとして世界的にも名高い”YAMAHA”国内外問わずして多くのミュージシャンが愛用してきました。その中でもジャパンヴィンテージと呼ばれる1990年初頭までのモデルについては別格となります。YAMAHAブランドがプロミュージシャンに向けて製作した初のソリッドエレキギター”SGシリーズ”については、1966年にS201とS302（SG2とSG3）をラインナップし、続いてSG5～7、1976年にはカルロスサンタナと共にSG-2000モデルを発表、1982年にはSG-3000が発表されます。その後には、うじきつよしモデル（SG-1000XU）、山本恭司モデル（SG-1000XY）、野呂一生モデル（SG-Ⅰ）、高中正義モデル（SG-T）等の数多くのモデルがリリースされました。
今回ご紹介させて頂くのは、そのSGモデルの元祖となるS201の初年度1966年の製作品。敢えてSG-2のモデル名ではなく、S201とする理由としては、1966年の4月に公式販売を開始したS201モデルですが、その一か月後にはモデル名をSG-2に変更します。（S302はSG-3に）こちらの一本については、ポットデイト4101（昭和41年＝1966年の1週目）、ネックポケットには”5.41.9”、”4.41.”、”4.41.20と3つのデイト（出荷チェック毎のデイティングと思われます。それぞれ1966年5月9日、1966年4月、1966年4月20日）、また新品時からの付属品のカタログの1つには、”NO.S 201”のモデル名が記載された物が付属している事からも、こちらは”S 201”のモデル名にて販売されていた1966年5月に購入された極めて初期生産の一本と推測されます。更に加えてパーツ類は全て当時から一切の変更点の無いフルオリジナル、また56年前、半世紀以上の歳月が経過しているに関わらず、当時からタイムマシンで持ってきたかのような、奇跡的なミントコンディションをキープした、まさにミュージアムグレードの弩級ヴィンテージギターになります。
まずそのスペックとしては、特徴的なボディスタイルのソリッドにて採用材は当時の国産材（カタログ上は”完全な乾燥処理を施した最高級木材”と記載があります。）が採用されていると見受けられ、杢目等からは断定が難しくなりますが、おそらくカツラになるかと思われます。フィニッシュには当時のグルーブサウンズを彷彿させる鮮やかなコーラル・レッドカラーを採用。ネックにはフィギュアドに加えて多数のフレックラインが縦横無尽に浮かぶ厳選された硬質なメイプル材を採用、指板は非常に強いコントラストに黒の杢目の走るハカランダさながらの極上のローズウッドとなっております。ヘッドはボディカラーに合わせたマッチングヘッドフィニッシュにて、この時期のみとなる筆記体のYAMAHAロゴとなっております。その他としては、オリジナルデザインのトレモロユニット＆ローラーサドル（コロ可動式）ブリッジ、4点留めネックジョイント、ピックガードも独自の形状となる3Pセルロイドガード、チューナーもクロームメッキ＆YAMAHA刻印の入ったオリジナルとなります。
SGシリーズの元祖となる初号機より独自性・革新性を感じさせるスペックとなりますが、極め付けはこのサウンドでしょう。ピックアップもYAMAHAオリジナルのシングルコイル×2（高性能異方性磁石＆ポールピース）を搭載し、高音域は非常に滑らかな伸びと煌びやかなツヤ感を、中低域は力強く適度な倍音感と、濃厚かつコシのある重低音を放ちます。またYAMAHAが特許出願した特殊なマイクバランサーとマイクプリセットスイッチにより、非常に幅広いサウンドメイキングを可能とし、即座に好みのサウンドへ選択出来ます。また音質を向上させる0フレット、ネックシェイプも人間工学から計算された握りやすいシェイピングにてテクニカルなプレイにも柔軟に対応します。細部スペックとしては、約41.5mmナット幅、22F仕様650mm（25 1/2”）のロングスケール、重量はカタログ上は4.0kgとありますが、実測値にて約3.65kgと軽量な個体となっております。
そして極め付けはこの信じられない奇跡的なコンディションでしょう。ヴィンテージギターであればあって当然のウェザーチェックすら見受けられず、塗装面の色焼けも極めて少なく、ダメージとしては僅かなポツ打痕とスレがある程度で、金属パーツの状態も非常に良好で、とても半世紀以上前の一本とは思えない極上のミントコンディションとなっております。パーツ類の変更歴や木部リペア等の履歴も無いハンダバージンのフルオリジナル。演奏面でもネックコンディションは良好でトラスの余裕もしっかりと残っており、フレットも元々背の高いタイプではありませんが大きな部分減りや凹み無く7～8部山といったところです。更に更に、付属品も当時のカタログや取り扱い説明書、YAMAHA刻印のオリジナルストラップ、専用工具、当時の交換用の弦、ケースも赤のレザー小物ケース付きとなる状態の良いオリジナルハードケースが付属しております。
※トレモロアームのキャップのみクラックがあった為、クラック部を補修し、念の為現在は近いスタイルの汎用の物に交換しております。（オリジナル付属）
初年度の最初期製作品というだけでも非常に希少なジャパンヴィンテージですが、正直ここまでのミュージアムグレードのコンディション＆付属品となると、他に類を見ない為、適正価格というのが難しくなります。それこそ仮に同年代のFenderストラトで同様コンディションであれば、何百万という金額になるかと思います。S201ではなく過去のSG-2の販売相場としては、それなりの使用感やパーツ変更がある個体で16～18万円前後、その辺りを参考にすれば、適正価格は25～30万円でもおかしく無い超逸品となりますが、今回前所有者様からのご厚意もあり、まさかの非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。ジャパンヴィンテージを語る中で欠かせないYAMAHAの歴史そのものと言っても過言では無い一本ですので、お気になりました方は二度と無いチャンスですので是非この機会をお見逃しなく。
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