Yasuo Momose by Headway Custom Shop ( 百瀬恭夫 ) 000-42 BZ style 1939 Replica
Yasuo Momose by Headway Custom Shop ( 百瀬恭夫 ) 000-42 BZ style 1939 Replica 2019 P-Adirondack Spruce/Brazilian-RW All-Lacquer N-Mint “Eric Clapton”
現在のMartinではオーダー不可能な最高峰の材と名匠百瀬氏の集大成とも感じる至高の技術にて製作されたクラプトン愛機で知られる1939年の000-42レプリカが極上ニアミントコンディションにて入荷致しました。
国産ブランドの中でも最高峰と名高いmomose Custom Craft Guitarsそのクオリティは本家F社からクレームが入るほどとなっております。その実態はマスタービルダー百瀬恭夫氏の世界が認める手腕によるものでしょう。今から58年前となる1964年にフジゲン(当時の富士弦楽器製造)に入社し、その素晴らしい手腕を買われディバイザー社(当時のクロス楽器)からヘッドハンティングされ日本最高品質のギターを掲げ1977年にHeadwayを立ち上げます。その後自身の名前をブランド名とするmomose Custom Craft Guitarsを立ち上げ、また同時にHeadwayのマスタービルダーとして第一線にて製作を続け、国内・海外問わず多くのアーティスト達に支持され続けております。
今回ご紹介させて頂くのは、新品販売時のデータもウェブ上にて確認出来ますが、老舗楽器店様が2018年にHeadway工房にて、百瀬氏に直接オーダーした特別な一本にて、製作にあたって” 現在のマーチンではオーダー不可能な木材グレードで、オリジナルの000-42スタイルを作りたい” をコンセプトに製作が開始されました。
まずそのスペックとして、ボディトップには最上級となるプレミアムグレードのアディロンダックスプルースを採用。その内容はまさにプレムアムと呼ぶに相応しい杢目を持ち、明らかにアディロンだと感じさせる非常に広い導管の杢目、美しさの中に色気を感じる色合いが見受けられます。ボディサイド&バックには、今ではどのブランドも採用が難しくなったヴィンテージ同様のプレミアムウッドであるブラジリアンローズウッドを採用。こちらも本当に素晴らしい材となっており、特有の赤茶色系の非常に強いコントラストの中に、エキゾチックで真っ黒な杢目が縦横無尽に走っており、更に加えてハッキリとしたフィギュアドも浮かび上がっております。まずここまでの材が現存していたことにまず驚く信じられないレベルにて、こちらの一本に賭けた強い思いが感じ取れます。もちろんネックにもヴィンテージ同様となる非常に良質なホンジュラスマホガニーが1Pにて採用されております。その他としては、ヘッドの突板にはボディ材同様のコントラストの強いブラジリアンローズウッドを、指板&ブリッジには今ではどのブランドも確保が難しくなった希少かつ高級材となる漆黒のエボニー材を採用し、指板面は美しい発色を持つスノウフレイクインレイを、Martinスタイルのブリッジは牛骨のロングサドルにアバロンドットの入ったブリッジピン、Matin独自の工法を再現するダイヤモンドボリュート、バタービーンのWaverly #4076 Relicペグ、細部スペックとしてはスケールは632.5mmミディアムスケール、42.9mmの牛骨ナット幅、ネックプロファイルは適度の厚みを持ちながらVのシェイピングを持つことにて小さな手の方でも吸い付く様にフィットします。
また拘りとして、エリッククラプトンが「アンプラグド」で使用したことで有名なオリジナルヴィンテージの1939年製000-42を忠実に再現しており、現行モデルとの違いとして、ヘッド回りのバインディングは無しに(現行はバインディング有り)、ヘッドトップのロゴは無しでヘッドバックに焼印ロゴ(現行はヘッドトップにブランドロゴ有り)、3F上のポジションマークは無し(現行はモデルによって有り)としております。またそれ以外にも最上位となる40番台ならではの豪華なアバロンのパーフリング&サウンドホールロゼッタも、非常に美しい色合いの物が採用され、鼈甲ガードの色合いもコントラストの強い物を採用、Pre-Warスタイルの000-42の中でも特に人気の高いクラプトンがMTVアンプラグドで使用した39年のモデルらしくスキャロップを施したリアシフトを採用。塗装についても通常はポリにてベースコートをした上でラッカーを吹く所謂ラッカー仕上げとなっておりますが、こちらはベースコートからの全てをラッカーのみで仕上げるオールラッカー仕様を採用。まさに一切の妥協を許さない細部にまで拘り抜いた一本に仕上げられております。
そして気になるサウンドですが、クラプトンサウンドでも代表されるヴィンテージ000-42の良さは損ねることなくシッカリと再現しながらも、百瀬氏らしいエッセンスを感じさせる本当に素晴らしい一本となっております。まず000サイズとはとても思えない強烈な音量に始まり、高域は洗練された切れ味の鋭いクリスタルトーンで非常に音抜けが良く、中低域はヴィンテージにも共通する甘く太く非常に濃密な倍音成分をこれでもかと感じさせるふくよかな鳴りを誇ります。Martinモデルの中でも最高峰のウッドマテリアルとなるアディロン&ブラジリアンの組み合わせ、そして百瀬氏の卓越した手腕ならではのサウンドクオリティを感じさせ、ヴィンテージMartin同様に、サウンドとして現時点では完成されておらず、弾き手のリクエストに応えてくれるかのように共に過ごした時間に比例してサウンドは豊潤に熟成を続け変化していくギターです。もちろん現時点でも他ブランドとは一線を画すサウンドながら、これからの成長も愉しめる一生物となる一本です。
状態としては、ピックガード上にスクラッチや、サドルとサウンドホールの間に塗装クラック、非常に薄いスレ程度こそ見受けられますが、その他特筆した大きなダメージや、もちろんリペア歴も無く、3年前の製作品としてニアミントと呼ぶに相応しい極上美品コンディションです。ネック状態も良好でトラスロッドの余裕も残っており、フレットも目立った部分減り無く9部山以上残っております。高級感のあるオリジナルケース、専用工具が付属致します。
現在では本家Martin社でもオーダー不可能とされる究極のウッドマテリアルを誇る000-42レプリカモデルですが、仮にこちらと全く同仕様にてMartin社にてオーダー出来たとしても(こちらの仕様からAuthenticになるとして)、400万円オーバーは必然、昨今の高騰&値上がりや、凄まじい円安の流れを踏まえれば500万円近くとなる可能性もございます。今回こちらの一本につきましては、前ファーストオーナー様が約150万円にて購入されておりますが、楽器店オーダー時のすぐ後に百瀬氏のカスタムオーダーは値上がりをしており、おそらく同内容で現在オーダーするとすれば180万円前後が予想されますが、それ以前にここまでの最高峰の極上材を採用したMartin 40番台レプリカは製作そのものが難しいのではないかと思われます。そういった背景を加味すれば、極上ニアミントコンディション品という事もあり、新品購入価格同等での販売が適正かと思われますが、今回こちら前ファーストオーナー様からの多大なるご厚意もあり、この内容では考えられない非常にお値打ちな特別価格にてご案内させて頂く事となりました。クラプトンファンの方はもちろん、最高の40番台のサウンドを手に入れたいとお考えの方には是非オススメさせて頂きたい一本ですので、お気になりました方は是非この二度と無い大チャンスをお見逃しなく。